漢方薬局 桃仁の薬草魔女ブログ

腸のお話し

ここ数年医学界においても、腸はとても注目されています。
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悪玉菌腸内フローラ…最近耳にすること、ありませんか?
腸には1000種類とも言われる腸内細菌が住んでいて、それらが種類ごとに集まり、まるでお花畑のようで、そこから腸内フローラと呼ばれているのです。
腸内細菌は、3種類に分けられます。

善玉菌…乳酸菌やビフィズス菌など
悪玉菌…大腸菌など
日和見菌…数の優勢の方に加担する菌

これらの健康比率は 2:1:7、この状態が健康な状態です。
slide0003_image007.png悪玉菌っていない方が良いでしょ、そんな声も聞こえてきそうですが
悪玉菌がまったくいなくなるのも、実は問題があります。悪玉菌がいなくなっては、異物に対抗できないなど不具合が生じてくるからです。
だから、善玉菌、悪玉菌は、2:1の比率、そして善玉菌を優勢にしておくこと。
これが大切です。

しかし、その比率は加齢や、食生活や、生活習慣、運動不足、様々な要因により崩れやすくなります。
そうなると腸内環境が悪化し、免疫力が下がり、病気にかかりやすくなるのです。

免疫力が下がるの?
そうなのです、なんと身体の免疫細胞の50〜70%は腸管に存在しているのです。

では、腸内細菌はどんなことをしているのかと言いますと

①病原菌を追い出す
②消化、吸収を助ける
③ビタミンの合成
④ホルモンの合成
⑤セロトニン、ドーパミンの合成
⑥免疫細胞の活性化


などを行っています。
ビタミン、ホルモンの合成はわかるけど、セロトニン、ドーパミンって?
そんな疑問を持たれた方もいらっしゃると思いますので、補足を。
セロトニンやドーパミンは神経伝達物質で、簡単に話しますとセロトニンは自律神経を落ち着かせて、リラックスさせる作用、ドーパミンはやる気を出させて、幸福感を感じさせる作用を持っています。
心療内科や精神科領域でも、うつや不眠など、セロトニンやドーパミンを増やす薬などが用いられていますが、今後精神科領域でも既存の薬物治療だけでなく、腸内細菌に注目した治療もなされていくのではないかとも言われています。
実際、医療で、正常な腸内細菌を治療に使うという便移植も行われるようになってきました。

腸内環境を整えることは、がんの予防、糖尿、認知症、うつ等の精神疾患、肥満、アレルギー、アトピー、老化防止などに繋がり、健康を維持する上では非常に重要な意味を持ちます。
また、腸内環境が良いと便秘改善、美肌、ダイエットにも繋がるのです。
腸内環境を整える生活を心がけていきたいですね。
食習慣、生活習慣(ストレス、睡眠不足、運動不足など)、改善できることから始めて見ましょう。

おまけ
桃仁では、酵素にも着目していますが、酵素飲料、そして酵素飲料を使ったお料理は、腸内環境を整えるお手伝いをしてくれる…ということで腸内環境と酵素飲料についてもまとめていますので、どうぞご覧ください。

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