漢方薬局 桃仁の薬草魔女ブログ

母の脳の活性化・・・手仕事

今年も お盆を気仙沼の実家で、過ごしてきました。

東日本大震災で、大きな被害を受けた気仙沼は、大きく変わりましたが、

人々の立ち直るエネルギーや 自然の美しさ、美味しい食事に癒された 夏休みになりました。

今回は、母とゆっくり過ごしたいと思っての帰省でした。
私の母も、今年秋には89歳になります。

手先が器用で、お料理も手仕事も得意で、
美味しい食事や、手作りの洋服、また、生活の工夫など、いつもお手本にしたいような母でしたが、

最近は、お料理のレパートリーも減り、手仕事などはしなくなっていました。

以前のように 刺繍などもやってみたら?と何度薦めても、
『もうできなくなった・・・年だから』と断ることが多く、私も、「もうできないのかしら?」と思っていました。

今年の母の日にプレゼントした 刺繍のセットも手つかずのままだったので、
今回、かなり強引に 『この図案の通りに 刺してみて。』と針に糸を通して渡しました。

『え~』と初めは戸惑っていましたが、手を動かすと昔の感覚が戻ってきたのか、

次々と図案に沿って、手を動かしていきます。

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説明書を見ながら、刺繍糸を選び、刺繍パターンを確認しながら、刺していきます。

あっという間に、一つのパターンを終え、それを眺めながら満足そうでした。

母は、小さい頃から器用で、何をやらせても良くできていたので、
そのプライドが邪魔して、年を取って器用にできないぐらいならやらない方が良い。と思っていたのでしょう。

omama6.JPG

omama7.JPG
この刺繍は、昔の母の手の込んだ作品と比べることはできませんが、
図案通りに正しく刺されています。

母は、もう刺繍はできないと思っていたに違いありません。

しかし、母の予想以上に、手は動き、作品が仕上がっていくので、自信も付き楽しかったようです。

その後も、コツコツと手を動かしていました。

驚いたことに、何年か前の母に戻ったように、他のことに関しても反応が早く、
脳が活性されたように思います。

手を動かすことで、脳にも刺激になります。

そして、一番大切なことは、楽しい!! と思うことです。

いつまでも、元気でいてもらうように、母の好きな手仕事を いろいろ見つけて
脳を活性化させておこうと思った 夏休みでした。


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