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漢方薬局 桃仁の薬草魔女ブログ 2025年1月

腸活・食養生で花粉症を和らげる

今年は花粉の飛散が、例年になく早く始まっているようです。

もう症状が出始めている方も、いらっしゃるのではないでしょうか?

医療機関で薬を処方してもらったり、薬局で相談をしながら対処したり

毎年辛い思いをなさっていることでしょう。

今回は、腸を整える事で症状を少しでも軽くできる方法について、お話いたします。



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目次
1.どうして花粉症になるの?
2.免疫について教えて
3.免疫の暴走とは?
4.NHKの健康番組より
5.食養生
5.まとめ

1.どうして花粉症になるの?
 花粉症は鼻腔にスギなどの花粉が入ってくると、体内でそれに対応する免疫が働きます。
 異物に対してそれを排除するため、抗体が作られるのですが、
 それが続くと、肥満細胞という免疫に関係する細胞から、化学物質が出るのです。
 それにより、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどが起こります。
 つまり、免疫細胞が花粉などに対して、反応しすぎているのです。

2.免疫について教えて
 免疫とは、体内に侵入した異物を排除し、身体を守るシステムです。
 それには、元々備わっている自然免疫と入ってきてしまった異物の情報を記憶し対処する
 獲得免疫があります。
 自然免疫で働くのは、好酸球、好中球などの白血球や単球、マクロファージ、ナチュラルキラー細胞
 樹状細胞など。
 獲得免疫では、ヘルパーT細胞、キラーT細胞、B細胞、形質細胞などが働きます。
 花粉症では、獲得免疫が働きますが、それが過剰に反応し過ぎてしまい、辛い症状となってしまうのです。

3.免疫の暴走とは?
 獲得免疫で司令塔になるのはT細胞です。T細胞には、ヘルパーT細胞とキラーT細胞があります。
 ヘルパーT細胞は、免疫細胞から受け取った情報で、キラーT細胞やB細胞に攻撃の指令を出すのです。
 そして、T細胞はさらに、免疫の暴走を止める働きも担っています。
 これが制御性T細胞で、Tレグと呼ばれご存じの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
 最近、Tレグを増やし、それにより免疫の暴走を抑えることで、アレルギーやほかの疾患の症状を軽減できるのではないかと
 注目されているのです。

4.NHKの健康番組より
 NHKの健康に関する番組で、二人の女性を取り上げていました。
 お一人は、命の危険にもさらされるほどの重度のアレルギーに苦しんでいる方、
 もう一人は、多発性硬化症と戦っていらっしゃる方。
 お二人の腸を調べると、どちらも健常人と比べ、クロストリジウム属の腸内細菌が減少していたのです。
 つまり、クロストリジウム属の細菌が少なくなる事で、免疫の暴走が起きていたと分かりました。
 クロストリジウム属の細菌は、短鎖脂肪酸の一つである酪酸を作ります。
 そして、その酪酸がTレグ細胞の分化を誘導しているのです。

5.食養生
 曹洞宗のあるお寺で若い修行僧に、修行始める前と比べて、アレルギーやアトピーが改善しているという
 事がありました。
 それを調べるため、便による腸内細菌を調べたところ、修行僧の腸にはクロストリジウム菌が
 しっかり備わっていたのです。
 それは、修行僧の食事、つまり精進料理にありました。
 精進料理は、食物繊維の多い料理です。
 食物繊維を多く摂ることで、クロストリジウム菌が増え、それによりTレグも増えます。
 つまり、食養生によりTレグを増やすことで、アレルギー症状の緩和に繋がっていたのです。

6.まとめ
 本来、日本人は穀物や野菜、きのこ、海藻、など食物繊維の多い食事をしていました。
 諸外国と比べて、日本人の腸は良い状態にありました。
 しかし、現在食生活の変化などで、腸の状態も変わってきているようです。
 花粉症を始めアレルギー症状の緩和に、意識して食物繊維の多いもの、発酵食品などを
 日々の食事に取り入れてみませんか?
 そう、腸活が大切です。
 その他にも、睡眠不足をしないように気をつけたり、ストレスを出来るだけためないようにしたり
 換気をしたり、花粉症の方は、花粉を取り込まない工夫が必要ですね。
 外出時の、めがね、帽子、マスクも忘れずに。


 
 
 
 

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